株式会社阿部工業は金属製品で名を知られる新潟県燕市に工場を構える、金属製品の精密板金加工及びプレス加工に特化した企業である。先進機材の整備に加え、人の発想と技術、お客様とのコミュニケーションによって差別化を実現し、『常に貪欲に。常に真摯に。』をスローガンに地場で頼られている。その生産中心の企業で、今RPA（ロボティック・プロセス・オートメーション）というデジタル技術を駆使して生産プロセスを視える化し、変えていこうという斬新な取り組みが始まっている。

RPAとの出会い

自分の生産現場の管理業務を見ると、EDI発注データを基幹システムに取り込んだり、基幹システムのデータを取り出し、業務ごとに分類して現場に提供するなど、単純なデータ処理作業も数多くあり、その自動化は懸案であった。
数社のITベンダーからの紹介でRPAについて話は聞いており、気にはかけていたが、自分の業務のどこで効果が出るのか分かりにくく、興味はあるが具体的な動きをしていなかった。
そんな中で株式会社ウイングからの紹介で株式会社SUPER FUTUREのニイガタアシロボというRPAツールの提案を受け、デモを見る機会があった。