ものづくり燕市製造業の課題

人口減少が日本の中小企業の生死を分けると言われている。今のまま人口減少が続くと、単純計算ではあるが2040年には30人未満の企業は半分になり、20人未満の企業は無くなる！このような危機感を燕市の中小企業は抱えている。中小企業が存続していくには生産性を上げていくしかない。

燕市の強みである「連携」が昭和のままで、相互の力を結集するコミュニケーションが足を引っ張っている。この課題を解決するには一社一社の努力、IT化では限界があり、それぞれの企業が結集する必要がある。そこで燕市IoT推進ラボ 横山淳会長が取り組んだのが、企業間受発注の伝票の流れをクラウドとインターネットを使って刷新する賢い工場SFTCで、アナログからデジタルへの変革、すなわち企業連携のDX（デジタルトランスフォーメーション）だ。

SFTCとは、燕市の製造業をターゲットとして、受発注や納期確認、製造進捗など、ITを利用した企業間での情報共有を実現するためのクラウドサービスだ。SFTCを導入することで、取引に必要な情報はすべてクラウド上でデータ管理され、企業間でリアルタイムに情報共有できるため、個別の伝票や契約書の作成・管理が不要となり、 既存業務の改善および生産性アップが期待できる。